白い砂浜を歩いていく。珠丸は先に私から手を放して海へと走り出している。彼の走りには慣れと海へ対して恐怖心は全くないのが伝わって来た。
「明子! 今から俺は魚を取って食る! アンタは貝でも拾ってな!」
とは言われても貝がありそうな岩場なんて……あった。左前方に岩場がある。ちょっと離れているけどいくしかない。
「よっし、あそこだ」
岩場に近づいてみると、波間にフジツボっぽい貝殻がくっついているのが見えた。となれば、他にも貝殻があるかもしれない! と淡い期待を抱きながら岩場へ手を伸ばした。
「よいしょっと……また濡れちゃうけど仕方ない」
あ、フジツボに紛れて牡蠣っぽい貝殻が1個くっついているのを発見した。がしっと貝殻の縁を掴んで岩場からおっかなびっくり剥がしていく。
「牡蠣だ……!」
貝殻に囲まれたプリッとしたお肉はどこからどう見ても牡蠣のそれ。この世界にも牡蠣があって本当に良かった……!
「あ、もう1個ある!」
目の前にある牡蠣の貝殻めがけて手を伸ばした瞬間、右足がつるっと滑った。
「あ、やば」
「明子! 今から俺は魚を取って食る! アンタは貝でも拾ってな!」
とは言われても貝がありそうな岩場なんて……あった。左前方に岩場がある。ちょっと離れているけどいくしかない。
「よっし、あそこだ」
岩場に近づいてみると、波間にフジツボっぽい貝殻がくっついているのが見えた。となれば、他にも貝殻があるかもしれない! と淡い期待を抱きながら岩場へ手を伸ばした。
「よいしょっと……また濡れちゃうけど仕方ない」
あ、フジツボに紛れて牡蠣っぽい貝殻が1個くっついているのを発見した。がしっと貝殻の縁を掴んで岩場からおっかなびっくり剥がしていく。
「牡蠣だ……!」
貝殻に囲まれたプリッとしたお肉はどこからどう見ても牡蠣のそれ。この世界にも牡蠣があって本当に良かった……!
「あ、もう1個ある!」
目の前にある牡蠣の貝殻めがけて手を伸ばした瞬間、右足がつるっと滑った。
「あ、やば」