「..................っ、ぅ、めい、ちゃん、」
「その呼び方、久しぶりに聞いた、」
2年ぶりに出した声はどこかぎこちなくて。
「..................っ、ぅ、ぅん、」
「こゆの話し、ちゃんと聞いてやりたかった」
まるで、赤ちゃんみたいな声しか出ない。
だけど、聞いて欲しくって.....................
「.........っ、おねぇちゃんは、ね、」
「うん」
私は、真正面にいる、
めいちゃんに向けて必死に声を出す。
「.........ぅ、キラキラ輝く可愛い人でね、」
「うんうん」
いまは、ちゃんと、
〝私〟のコトバで出せてるから。