(お姉ちゃんは違う............の?)



私の心の中でそう思ったとき。



『私たちは、これからもずっと2人。
だけど、明斗は。松野明斗はたった1人
私たちが、寺坂小雪として1人の人間に、
本来あるべき、元の形に戻ったから。
〝小雪のキモチ〟は消さなくていいんだよ』



お姉ちゃんは、そう言ってニコッと笑うと。



スッと、私の中に消えて行った...............っ。



ううん、違う。〝戻ってきた〟



だから、私は。



「ねぇ、めいちゃん」

「ん?なに、こゆ」

「私もお姉ちゃんも、めいちゃん好きだよ」

「ん。知ってる」

「ココロは共有しててもね、.........料理はだめ」

「...............薄々気づいてた、」



お姉ちゃんと2人で、
松野明斗に、一生消えない恋をするんだ。





fin.