そう、思いたいのに。



──────ドクンッ!



と、心臓が動くのが分かる。



それと同時に感じるのは。



──────私の意思じゃないということ。



まるで................................



(本当だよっ、こゆ)



そう、お姉ちゃんが言ってるように聞こえる。



「つまり、2人は元々同じ人間。1つだった。
だから、こゆの心臓の限界に来たとき、
必然と、さゆは脳死する運命にあったんだよ」

「...............、ひつ、ぜん、」



起こるべくして起こったとしても。



お姉ちゃんが犠牲になる必要なんてなかった。



そう、今でも思ってしまう...............のに。