だけど。



〝それに何の意味があるの?〟
と、言いたげな顔でめいちゃんを見つめると。



「さゆは、元々いなかった。
産まれる予定がなかったのに、こゆのために産まれた」



突然、わけが分からないことを言い出すめいちゃん。



「2人の両親は、2人が産まれる前、
何度もうちの神社に来た。そして願った
.........〝この子を助けてください〟って。
それを神様は助けた。そして、こゆと、
分離するように、さゆは現れた」

「...............えぇと?」



めいちゃんの言ってることが分からない。



めいちゃんがいくら、神社の息子だからって。



何1つ分からなくて、こんがらがる。



ファンタジーのような、作り話ののうなことだ............きっと。