サクラ、サク……4月
今日は都立三池台高校の入学式である。頑張った自分が誇らしく、顔もほころぶ。
いや、誇らしいというより、嬉しいのだ。俺はとうとうやった。この高校にどうしても入りたかったのだ。柚月さんのいる、この学校に。もう一年会っていない。中学時代の部活の先輩、河野柚月(こうのゆづき)さんに。
俺は荒井琉久。琉久と書いてルークだ。1年1組、出席番号1番の俺。まず教室の一番端っこの席に座らされ、それから列の一番前に並ばされ、体育館に先頭で入場した。
パチパチパチ、と拍手が響く体育館。2,3年生と保護者が座っている。この中に、柚月さんがいるはずだ。だが、柚月さんは名簿順も真ん中辺りだろうし、クラスも分からないのでとても探せない。
今日は都立三池台高校の入学式である。頑張った自分が誇らしく、顔もほころぶ。
いや、誇らしいというより、嬉しいのだ。俺はとうとうやった。この高校にどうしても入りたかったのだ。柚月さんのいる、この学校に。もう一年会っていない。中学時代の部活の先輩、河野柚月(こうのゆづき)さんに。
俺は荒井琉久。琉久と書いてルークだ。1年1組、出席番号1番の俺。まず教室の一番端っこの席に座らされ、それから列の一番前に並ばされ、体育館に先頭で入場した。
パチパチパチ、と拍手が響く体育館。2,3年生と保護者が座っている。この中に、柚月さんがいるはずだ。だが、柚月さんは名簿順も真ん中辺りだろうし、クラスも分からないのでとても探せない。