「健次郎!?健次郎!!」

女性が倒れている男性のそばでその男性の名前を叫んでいる。

「兄ちゃん!頑、、張って!」

息が切れながら叫んでいる男性は胸骨圧迫をしている。

「あ、、あなた、、。うぅ、、。」

そのそばでもう1人、女性が泣き崩れていた。

「お母さん、、。」

その女性の隣には幼い男の子がいた。

状況的に、名前を呼んでいるのは倒れている男性の姉。

胸骨圧迫をしているのは弟。

そして泣き崩れているのは妻。

そのそばにいる男の子は息子。

という感じだろうか、、。

この状況に至るまでは、数十分前に遡る。