わいわいとにぎやかな女工さん達が元気で良かった。と思った瞬間、視界がゆらゆらと傾き始める。ぐるっと回る程ではないけどやっぱり不安定さがあって気持ち悪くなった。
「皆さん! まだ癒えてないからお静かに!」
雪女のおばあさんの声掛けに女工さん達は一気にすみません……。と静まりかえる。幸いめまいはすぐにおさまったけど、また再発するのが怖いのでこのまま身動きはあまりとらない方が良いかもしれない。
それにしても女工さん達はここまでどうやって来たのだろうか?
「あの……私達、実はこの辺が故郷なんです」
「帰省の為の休暇を得る事が出来たので帰っていたら、別荘で人の出入りがあわただしいのを見つけてしまって」
「それでこの別荘の女中さんに話を聞いたら……桜子さんが倒れたって話を聞いたんです」
「みんなびっくりしたよね? 私もびっくりしました。このまま二度と桜子さんのうどんを食べられなくなるのは嫌だなって」
私はどうやら思った以上に皆から心配されているらしい。
「あの! これ作ったんです! 良かったら飾ってください!」
女工さんのひとりが差し出してくれたのは、白い生地のお守りだった。表には病気平癒と金色の糸で刺繍されている。
どれも絹が使われているのだろう、肌触りはとてもなめらかできれいだ。
「皆さん! まだ癒えてないからお静かに!」
雪女のおばあさんの声掛けに女工さん達は一気にすみません……。と静まりかえる。幸いめまいはすぐにおさまったけど、また再発するのが怖いのでこのまま身動きはあまりとらない方が良いかもしれない。
それにしても女工さん達はここまでどうやって来たのだろうか?
「あの……私達、実はこの辺が故郷なんです」
「帰省の為の休暇を得る事が出来たので帰っていたら、別荘で人の出入りがあわただしいのを見つけてしまって」
「それでこの別荘の女中さんに話を聞いたら……桜子さんが倒れたって話を聞いたんです」
「みんなびっくりしたよね? 私もびっくりしました。このまま二度と桜子さんのうどんを食べられなくなるのは嫌だなって」
私はどうやら思った以上に皆から心配されているらしい。
「あの! これ作ったんです! 良かったら飾ってください!」
女工さんのひとりが差し出してくれたのは、白い生地のお守りだった。表には病気平癒と金色の糸で刺繍されている。
どれも絹が使われているのだろう、肌触りはとてもなめらかできれいだ。