「ねぇー、何聴いてるの?」
イヤホンを外すと、まず初めに聞こえた声は女子の声だった。
誰なのか姿を見ようを目線を上げると、机の前に花巻(はなまき)が立っていた。
花巻は、そこまで目立つというわけではなく地味というやつでもなかった。
でも、たまに告られている場面を数回見かけるが全て断っていた。
それが、印象的で名前もなんとなく憶えていた。
「聞こえなかったのかな。何聴いてるの?」
花巻は聞こえなかったと判断し、もう一度尋ねてきた。
「えっと・・・」
何を聴いてるのと言われてすぐに答えれるのはコミュ力が高い奴だけだ。
しかも、花巻が音楽について詳しいとは到底思えなかった。
「あっ、音楽に対しては少しだけ詳しいから遠慮なく言ってね」
俺の顔を見て察したのか、笑顔で言ってくる。
「マカロニエンピツの『恋人ごっこ』」
マカロニエンピツの恋人ごっこを聴いていたのは、たまたまだった。
アルバムのはじめにあったものを流していただけだから。
「へぇー、君って案外そっち系も聴くんだ」
少し、驚いたように目を見開く。
だけど、それがどうにもわざとすぎてバカにされているように感じる。
イヤホンを外すと、まず初めに聞こえた声は女子の声だった。
誰なのか姿を見ようを目線を上げると、机の前に花巻(はなまき)が立っていた。
花巻は、そこまで目立つというわけではなく地味というやつでもなかった。
でも、たまに告られている場面を数回見かけるが全て断っていた。
それが、印象的で名前もなんとなく憶えていた。
「聞こえなかったのかな。何聴いてるの?」
花巻は聞こえなかったと判断し、もう一度尋ねてきた。
「えっと・・・」
何を聴いてるのと言われてすぐに答えれるのはコミュ力が高い奴だけだ。
しかも、花巻が音楽について詳しいとは到底思えなかった。
「あっ、音楽に対しては少しだけ詳しいから遠慮なく言ってね」
俺の顔を見て察したのか、笑顔で言ってくる。
「マカロニエンピツの『恋人ごっこ』」
マカロニエンピツの恋人ごっこを聴いていたのは、たまたまだった。
アルバムのはじめにあったものを流していただけだから。
「へぇー、君って案外そっち系も聴くんだ」
少し、驚いたように目を見開く。
だけど、それがどうにもわざとすぎてバカにされているように感じる。