続いた語り言葉は予想外に真剣で、私はついそれに聞き入った。
静けさ。
「……それは、否定できないと思う」
私の返しにケイティは軽く頭を下げ、でもすぐに全身で伸びをした。大きく開いた両手が、頭上の青をかすっていく。
「ね?」
少し、いつもの明るさが戻っていた気がした。
「でも、それでも、やっていくしかないし、そのためには真面目さとか計画性とかも必要なのはわかってる。舞子のそういうところ、絶対役に立つ。……そこは逆に、私が見習わないといけないとこね」
「……ありが、とう?」
私は遅れて返事をした。いつになく真面目な雰囲気に、つい慎重になる。
「でも、それを言ったら私だって、シリアスになりすぎないようにっていうの、あと、視野を広く保つのが大事ってこと、ケイティに教わってる」
「ありがとう」
ケイティの返事は私のよりずっと明瞭だ。
「ここまで一緒に助け合いながらやってきたんだもの、お互いから得たものだってあって当然だと思う。でもさ」
「何?」
「この一年、いっぱい学んだし色んなことがあったし、すごく楽しかったけど……業界に戻る時は一人なのよ」
私は急に丘の上の空間を認識した。
「それは、そう」
静けさ。
「……それは、否定できないと思う」
私の返しにケイティは軽く頭を下げ、でもすぐに全身で伸びをした。大きく開いた両手が、頭上の青をかすっていく。
「ね?」
少し、いつもの明るさが戻っていた気がした。
「でも、それでも、やっていくしかないし、そのためには真面目さとか計画性とかも必要なのはわかってる。舞子のそういうところ、絶対役に立つ。……そこは逆に、私が見習わないといけないとこね」
「……ありが、とう?」
私は遅れて返事をした。いつになく真面目な雰囲気に、つい慎重になる。
「でも、それを言ったら私だって、シリアスになりすぎないようにっていうの、あと、視野を広く保つのが大事ってこと、ケイティに教わってる」
「ありがとう」
ケイティの返事は私のよりずっと明瞭だ。
「ここまで一緒に助け合いながらやってきたんだもの、お互いから得たものだってあって当然だと思う。でもさ」
「何?」
「この一年、いっぱい学んだし色んなことがあったし、すごく楽しかったけど……業界に戻る時は一人なのよ」
私は急に丘の上の空間を認識した。
「それは、そう」