「じゃ、次ね」
2パイント(約1.1リットル)入りを持って戻ったケイティが巡回ルートを示す。ミルクやヨーグルトの近くにあるは、果物と野菜の売り場だ。
色鮮やかな棚を眺めていると、私の目は赤や青が隣り合うフルーツに惹かれた。
「わ、安い……」
つい声がこぼれる。
見下ろした先にあるのは、500グラムパックのイギリス産の苺だった。透明プラスチックの箱に入れて上をフィルムで閉じただけの簡素なパッケージに、大きなヘタをつけた不揃いの赤い実がごろごろと詰めてある。
日本……少なくとも東京の中心部では、この値段で半分しか買えないのでは? と比較想像をする。
「どうしたの?」
隣にケイティの声がした。
私は苺を見て思ったことをそのまま話す。
「まあ、今が旬だからじゃない? ……それとも、もう季節も終わりに近い?」
ま、いっか、と完結して、パックを一つ手に取る。
「美味しそうだし、買ってく? デザートやティータイムに」
「いいね」
2パイント(約1.1リットル)入りを持って戻ったケイティが巡回ルートを示す。ミルクやヨーグルトの近くにあるは、果物と野菜の売り場だ。
色鮮やかな棚を眺めていると、私の目は赤や青が隣り合うフルーツに惹かれた。
「わ、安い……」
つい声がこぼれる。
見下ろした先にあるのは、500グラムパックのイギリス産の苺だった。透明プラスチックの箱に入れて上をフィルムで閉じただけの簡素なパッケージに、大きなヘタをつけた不揃いの赤い実がごろごろと詰めてある。
日本……少なくとも東京の中心部では、この値段で半分しか買えないのでは? と比較想像をする。
「どうしたの?」
隣にケイティの声がした。
私は苺を見て思ったことをそのまま話す。
「まあ、今が旬だからじゃない? ……それとも、もう季節も終わりに近い?」
ま、いっか、と完結して、パックを一つ手に取る。
「美味しそうだし、買ってく? デザートやティータイムに」
「いいね」