相関図を奪い、自分の交友関係の狭さに吹き出しそうになった。

「結局のところ俺も寂しいんだと思う。あいつ等以外と仲良くできねぇ。道永はそういう俺をバカにしてるんだろう?」

 そのままページを破り、丸めてしまう。捨てようと振り被った腕が掴まれる。

「ゴミはゴミ箱へ捨てろ」

「真面目かよ!」

「あぁ、大真面目だ。僕は一度口にした事は実行する。グループチャットへ招待してくれ」

「ツケが無くなろうが増えようが、楽しくやれればいいんだ。道永が変な責任感を持たなくていいってば」

「断言する、君の中途半端な優しさが事態を悪化させている。ツケを精算し、学校生活をやり直すのをお勧めするよ」

「余計なお世話っていうんだよ! そういうの」

「別に君の為にゲームへ参加するんじゃない。僕は僕の目的があり、君を利用するんだ」

 俺達は睨み合う。ここまで伝えて引かないのなら、もういいや。俺は携帯を道永へ投げ付けた。

 ーーそして、俺達のゲームが幕を開ける。