一日目……電車で移動して、午後に着いて、海辺の清掃活動。

 二日目……小学生とドッジボール大会。

 午後はバザーで出す焼き菓子作り。

 夜はキャンプファイヤー……。

 三日目……。

 そのようにまず、箇条書きにして書き出していく。

 そこから細部を思い出して、箇条書きの下に詳しく書いていくのだ。

 まとめるのは別の良いこともあるな、と瑞希は書きながら思った。

 楽しかった合宿の思い出をもう一度、噛み締めることができる。

 ボラ研として最後の夏。

 部長としての活動。

 勿論、全部が大成功というわけではない。

 計画が甘かったなと思ったところもあったし、上手くいかなかったこともある。

 でもそれだって想い出のひとつであるし、今後の活動に生かせることだ。

 だからひとつだって無駄にはならない。

 けれど瑞希はあまり書き物が得意ではない。

 勉強だって、国語が特別優秀というわけではないのだ。

 すらすらとは書けなかった。

 一時間ほど取り組んで、なんとかざっくりとひにちごとの出来事を書けたところで、椅子の背もたれにひっくり返って伸びをした。

「あー! 休憩すっか!」