合宿も終わった、翌日。

 瑞希は自室のデスクで、広げたノートに向き合っていた。

 今回の合宿のまとめを書いていたのである。

 レポートとしてまとめて、鈴木教諭に提出する。

 OKをもらえたら、改めて清書して、ボラ研の資料とするのである。

 資料というのは、今後の活動に役立てるためのものだ。

 会議でまとめるのと同じたぐいのもの。

 せっかく大規模な活動をしたのだ。

 楽しかったな、上手くいったな、やれやれ良かった。

 それで済ませてしまうのは勿体ない。

 きちんとまとめて、資料として残して、今後の活動や来年度も続けて活動していく後輩たちの参考になるものにする。

 それでボラ研の運用の参考になればいいし、瑞希本人だって、自分の代がどんなにいい活動ができたかというのを記録としても残していきたい。

 なので、ちょっと面倒だと思いつつも、嫌な作業ではなかった。