「売ってるタレ、使ったんだけど、濃いのか……」
でもじわじわと染み込んできて、ちょっと気落ちした。
間違いがないようにと、味付けは市販のタレを使ったのだ。
『一回分』と小分けにされて、食材と和えるだけでいいという、アレだ。
上手くできたと思ったのだが、料理上手な玲望からしたらまだまだのようだ。
瑞希のテンションが落ちたのを感じたのか、玲望はご飯と一緒に口に入れた野菜炒めを頬張りながら、こちらを見る。
「悪かないぜ。ゴハンと食うならちょっと濃いほうがいいし」
「そ、そうか!」
フォローかもしれないが、とりあえず『悪くはない』と言ってもらえた。
瑞希は単純なことに、それだけでぱっと気持ちは持ち上がった。
「ああいうのってな、万人ウケするようにちょっと濃い目に配合してんだよ。だから、指定の量よりちょっと控えめに入れるようにしたらちょうどいい」
「ふーん……そういうもんなの」
玲望の知恵を聞きながらご飯は進んでいく。
次に玲望が手を伸ばしたのはサラダであった。
きゅうりを切って、レタスをちぎって、上にはサラダチキンもちぎって置いた。
ついでに端っこにプチトマトを乗せた。
彩りも栄養も良いと思う。
だが玲望には笑われてしまった。
「盛っただけじゃん。味、ついてないだろ」
「……あっ」
言われてやっと思い当たった。
普段、家でサラダを食べるときは、ボトルに入っている市販のドレッシングをどばどばかけて食べるので、気付かなかった。
でもじわじわと染み込んできて、ちょっと気落ちした。
間違いがないようにと、味付けは市販のタレを使ったのだ。
『一回分』と小分けにされて、食材と和えるだけでいいという、アレだ。
上手くできたと思ったのだが、料理上手な玲望からしたらまだまだのようだ。
瑞希のテンションが落ちたのを感じたのか、玲望はご飯と一緒に口に入れた野菜炒めを頬張りながら、こちらを見る。
「悪かないぜ。ゴハンと食うならちょっと濃いほうがいいし」
「そ、そうか!」
フォローかもしれないが、とりあえず『悪くはない』と言ってもらえた。
瑞希は単純なことに、それだけでぱっと気持ちは持ち上がった。
「ああいうのってな、万人ウケするようにちょっと濃い目に配合してんだよ。だから、指定の量よりちょっと控えめに入れるようにしたらちょうどいい」
「ふーん……そういうもんなの」
玲望の知恵を聞きながらご飯は進んでいく。
次に玲望が手を伸ばしたのはサラダであった。
きゅうりを切って、レタスをちぎって、上にはサラダチキンもちぎって置いた。
ついでに端っこにプチトマトを乗せた。
彩りも栄養も良いと思う。
だが玲望には笑われてしまった。
「盛っただけじゃん。味、ついてないだろ」
「……あっ」
言われてやっと思い当たった。
普段、家でサラダを食べるときは、ボトルに入っている市販のドレッシングをどばどばかけて食べるので、気付かなかった。