相も変わらず憂鬱な日々が続いている。
溜息をつきながら荷物をまとめ、誰よりも早く教室を出ようとしたその時、誰かに腕を掴まれ引き止められた。
「待って、凜ちゃんっ!」
「ん…っ、なんだよ…」
「一緒に帰ろ…?」
「あぁ…うん、まぁいいけど…お前今日尚人は?」
「尚ちゃんは部活!」
「そっか」
ここ何日か部活のない日が続いてて、悟は尚人と帰ることが多かったせいか、特に用事もないくせに我先にと教室を出る癖がついてしまっていた。
「ねぇ…悠ちゃんと全然話してないの?」
「うん…」
あれからというもの、本当に全く話さなくなってしまった俺ら…
悠真が好きだという気持ちは未だ消えずに残っているけど、前より少し諦めにも似た気持ちになりつつある。
「悠ちゃんさぁ、ずーっと凜ちゃんの事見てるよ?」
「はぁっ!?見てねぇよ…っ////」
「見てるって…気にしてるよ?絶対。ねぇ凜ちゃん…このまま卒業しちゃっていいの?」
こんな思いのまま卒業なんて、俺だって出来ればしたくなかった。
だけど結局叶うことのない想い…
俺の気持ちが吹っ切れない限りどっちに転んだって辛い思い出だろ…?
「仕方ないだろ…」
「俺やだな…二人がこのまま離れちゃうの」
俺だって嫌だよ…
だけどどうしろって言うんだよ。
今更前みたいに仲良くなんて出来ない。
でも…本当にこのままでいいのか?
悟と別れていつものように歩き慣れた坂道も、一人きりじゃただしんどいだけ。
俺…やっぱり悠真が好きだ。
溜息をつきながら荷物をまとめ、誰よりも早く教室を出ようとしたその時、誰かに腕を掴まれ引き止められた。
「待って、凜ちゃんっ!」
「ん…っ、なんだよ…」
「一緒に帰ろ…?」
「あぁ…うん、まぁいいけど…お前今日尚人は?」
「尚ちゃんは部活!」
「そっか」
ここ何日か部活のない日が続いてて、悟は尚人と帰ることが多かったせいか、特に用事もないくせに我先にと教室を出る癖がついてしまっていた。
「ねぇ…悠ちゃんと全然話してないの?」
「うん…」
あれからというもの、本当に全く話さなくなってしまった俺ら…
悠真が好きだという気持ちは未だ消えずに残っているけど、前より少し諦めにも似た気持ちになりつつある。
「悠ちゃんさぁ、ずーっと凜ちゃんの事見てるよ?」
「はぁっ!?見てねぇよ…っ////」
「見てるって…気にしてるよ?絶対。ねぇ凜ちゃん…このまま卒業しちゃっていいの?」
こんな思いのまま卒業なんて、俺だって出来ればしたくなかった。
だけど結局叶うことのない想い…
俺の気持ちが吹っ切れない限りどっちに転んだって辛い思い出だろ…?
「仕方ないだろ…」
「俺やだな…二人がこのまま離れちゃうの」
俺だって嫌だよ…
だけどどうしろって言うんだよ。
今更前みたいに仲良くなんて出来ない。
でも…本当にこのままでいいのか?
悟と別れていつものように歩き慣れた坂道も、一人きりじゃただしんどいだけ。
俺…やっぱり悠真が好きだ。