修学旅行三日目は、国際通りで自由時間を過ごし、その日の午後に那覇空港から帰路に着く予定となっている。
この日は班行動のみなので、瞬としっかり顔を合わせるのは、朝食の時間を除くと那覇空港に着いてからになっていた。
『ワタルが写ってる写真を撮ったら、その都度俺に送ってほしい』
『なんでだよ。
送るとしても、後で飛行機の中でまとめてデータ送ればよくね?』
『なんでかリアルタイムでワタルの写真がほしいと思って』
『意味分かんねえわ!
まあいいけど。
じゃあ、瞬も同じように送ってこいよ?』
『もちろん!』
瞬からの謎のリクエストに応えて、自分を含めた班のやつとの集合写真を、撮ったらその都度逐一送ってやる。
『ワタル単体の写真が欲しい』
『リクエストがさらに謎でめんどいんだが!!』
とメッセージを返しておきながら、律儀にもう一回リクエストどおりに写真を撮って送ってあげる自分は本当にえらいと思う。
瞬からも写真がその都度送られてきたが、これがなかなか、班が違うのに一緒に同じ時間を過ごしている気分になれた。
それと、瞬単体の写真が送られてくるので、自分と瞬の二人で自由時間を回っている気持ちになる。
これ、ナイスアイディアじゃん!
結構それが楽しくて、フォトスポットでもないのに写真を撮っては送りまくった。
ネットで調べた有名なソーキそばのお店にも行ったし、母ちゃんとユカリから買ってこいと命令を受けていた有名店のちんすこうも一番大きい箱のやつをゲットできたし、満足して自由時間を終えた。
最寄りの空港についたのは夕方だった。
母ちゃんが車で迎えに来てくれたので、瞬にも声をかけ、母ちゃんの車に同乗させて帰ることにする。
「ワタルも瞬くんもおかえり!」
「はい、ただいま帰りました」
「ちゃんと母ちゃんとユカリの言ってたちんすこう買ってきたぞー」
「やったね!
食べるの楽しみー!」
母ちゃんは沖縄土産を楽しみにしていたらしく、ウキウキしていた。
後部座席の運転席の後ろに瞬が座り、オレが助手席の後ろに座る。
ウキウキ気分の母ちゃんに色々話しかけられたけど、あまりにも疲れていて、上の空で答えながら知らないうちに二人とも眠っていた。
気がついたら家の前にいた。
車の中で、なぜかは分からないが、右手があったかい肉まんに包まれる夢を見た気がした。
この日は班行動のみなので、瞬としっかり顔を合わせるのは、朝食の時間を除くと那覇空港に着いてからになっていた。
『ワタルが写ってる写真を撮ったら、その都度俺に送ってほしい』
『なんでだよ。
送るとしても、後で飛行機の中でまとめてデータ送ればよくね?』
『なんでかリアルタイムでワタルの写真がほしいと思って』
『意味分かんねえわ!
まあいいけど。
じゃあ、瞬も同じように送ってこいよ?』
『もちろん!』
瞬からの謎のリクエストに応えて、自分を含めた班のやつとの集合写真を、撮ったらその都度逐一送ってやる。
『ワタル単体の写真が欲しい』
『リクエストがさらに謎でめんどいんだが!!』
とメッセージを返しておきながら、律儀にもう一回リクエストどおりに写真を撮って送ってあげる自分は本当にえらいと思う。
瞬からも写真がその都度送られてきたが、これがなかなか、班が違うのに一緒に同じ時間を過ごしている気分になれた。
それと、瞬単体の写真が送られてくるので、自分と瞬の二人で自由時間を回っている気持ちになる。
これ、ナイスアイディアじゃん!
結構それが楽しくて、フォトスポットでもないのに写真を撮っては送りまくった。
ネットで調べた有名なソーキそばのお店にも行ったし、母ちゃんとユカリから買ってこいと命令を受けていた有名店のちんすこうも一番大きい箱のやつをゲットできたし、満足して自由時間を終えた。
最寄りの空港についたのは夕方だった。
母ちゃんが車で迎えに来てくれたので、瞬にも声をかけ、母ちゃんの車に同乗させて帰ることにする。
「ワタルも瞬くんもおかえり!」
「はい、ただいま帰りました」
「ちゃんと母ちゃんとユカリの言ってたちんすこう買ってきたぞー」
「やったね!
食べるの楽しみー!」
母ちゃんは沖縄土産を楽しみにしていたらしく、ウキウキしていた。
後部座席の運転席の後ろに瞬が座り、オレが助手席の後ろに座る。
ウキウキ気分の母ちゃんに色々話しかけられたけど、あまりにも疲れていて、上の空で答えながら知らないうちに二人とも眠っていた。
気がついたら家の前にいた。
車の中で、なぜかは分からないが、右手があったかい肉まんに包まれる夢を見た気がした。