「派手すぎないから、オフィスでも浮かないよ。どう、なかなかいい戦闘服でしょ?」
伴さんはクスッと笑って、
「でも、お高いんでしょ?」
あたしは大げさに胸を張る。
「それなら心配ご無用。お代はお手製のホットケーキでいいから。ねぇ、今度あのケーキインスタに載せてもいいでしょ?」
「やめてよ! 恥ずかしいじゃない!」
「えぇー? いいじゃない、伴さん特製のザブトンホットケーキ! ダイナミックな絵面だから、きっとバズると思うよ」
あたしは自信をもってそう答えた。
つっけんどんで、強引で、ほんっとつき合いづらいけど、あのホットケーキみたいにちょっぴり不器用であたたかい優しさを持っている伴さん。
今ならあなたのこと、素直に友達だって思えるよ。
閉店が決まった関係で、百貨店はいつもよりさらに大勢のお客さんでにぎわっている。
服を次から次に手にとっては鏡に映る自分の姿を念入りに確認する会社員らしき女性。
あれこれとワゴンの服を選び抜いてる女子高校生たち。
やっとお気に入りの一着を見つけた! とホッとした顔の大学生くらいの女の子。
まだまだ歳末セールの真っただ中。最後の最後までお客さんを笑顔にできるよう、気を抜かずにがんばらなくちゃ。
『輝きは失われない。あたしたちは永遠のガールズ』
あれだけモヤッとしていた広告のコピーが、今日はなんだかすがすがしく思えた。
伴さんはクスッと笑って、
「でも、お高いんでしょ?」
あたしは大げさに胸を張る。
「それなら心配ご無用。お代はお手製のホットケーキでいいから。ねぇ、今度あのケーキインスタに載せてもいいでしょ?」
「やめてよ! 恥ずかしいじゃない!」
「えぇー? いいじゃない、伴さん特製のザブトンホットケーキ! ダイナミックな絵面だから、きっとバズると思うよ」
あたしは自信をもってそう答えた。
つっけんどんで、強引で、ほんっとつき合いづらいけど、あのホットケーキみたいにちょっぴり不器用であたたかい優しさを持っている伴さん。
今ならあなたのこと、素直に友達だって思えるよ。
閉店が決まった関係で、百貨店はいつもよりさらに大勢のお客さんでにぎわっている。
服を次から次に手にとっては鏡に映る自分の姿を念入りに確認する会社員らしき女性。
あれこれとワゴンの服を選び抜いてる女子高校生たち。
やっとお気に入りの一着を見つけた! とホッとした顔の大学生くらいの女の子。
まだまだ歳末セールの真っただ中。最後の最後までお客さんを笑顔にできるよう、気を抜かずにがんばらなくちゃ。
『輝きは失われない。あたしたちは永遠のガールズ』
あれだけモヤッとしていた広告のコピーが、今日はなんだかすがすがしく思えた。