やさしい毒

ヒューマンドラマ

やさしい毒
作品番号
1736703
最終更新
2025/05/16
総文字数
18,993
ページ数
1ページ
ステータス
完結
いいね数
9
第57回キャラクター短編小説コンテスト「綺麗ごとじゃない青春」応募作品です。
あらすじ
ガールズバーで働く木原恵は新人・ユナの教育係を任される。
ユナの顔を見て驚く。なんとユナは中学時代に同じクラスで周囲から浮いていた池崎結菜だった。
仕事を上手くこなすことができないユナは、職場で先輩たちに陰口を言われる。
そんなユナを教育する恵は、自分の中に目覚めるユナへの毒と慰めの相反する感情に葛藤することになり——。

この作品のレビュー

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この作品の感想ノート

作品を拝読しました。
『私はもう底辺じゃなくなる』というめぐの感情には、心当たりがあります。
気づかないうちに人を下に見ることって、誰しも一度は経験があるように思いました。
その一方、結菜の境遇やラストには胸が締め付けられました。
ネタバレになるので書けませんが、『やさしい毒』というタイトルと結びつき、とてもよかったです。
素敵な作品をありがとうございました。

2025/05/30 07:15

作品、拝読しました!

※以下、ネタバレありの感想になります。
タイトルを見て、これは絶対に好きな作品だ……!とどうしても気になってしまって、オンライン授業を放棄してまで読んでしまいました笑
いじめの話となるとどうしてもいじめのターゲット、「普通と外れている人間」に焦点が当たりがちというか、そういう類の人が書きやすく、主人公になりがちだと思うのですが、この作品はそうではなく、その隣に立たざるを得なかった人が主人公として描かれている点がとても斬新でした。でも、確かにそういう立場ってあり得るし、主人公の気持ちはとても共感できるもので、その立場に照準を合わせたのには唸らされました……。
「自分も真っ当な人間が歩むべきレールから足を踏み外してしまうのではないかという恐怖に駆られた。」という表現が刺さりました。毒がじわじわと読んでいるこちらにも回ってくるようで。でも、主人公の知らない結菜の行動が実はあって、それが後で明かされたことがきっかけで主人公がガルバを去ることを決意する流れが、なんというか「自分が見えているものが全てではない」という現実を突きつけられているようで、本筋とはまた別の「綺麗ごとじゃなさ」が感じられました。
最後はスッキリした形で終わるところも、葉方さんらしい作品で(作品柄を狭めてしまう意図は全くありません……!)、解毒になりました。

長々とすみません。どうしてもすぐに感想を残したい衝動に駆られるくらい素敵な作品でした。ありがとうございました!

泉紫織さん
2025/05/16 16:24

この作品のひとこと感想

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