量子的な彼女

青春・恋愛

からした火南/著
量子的な彼女
作品番号
1736293
最終更新
2024/10/11
総文字数
9,967
ページ数
4ページ
ステータス
完結
いいね数
0
◇彼女のスカートの中はきっと、ダークマターで満たされている

僕の彼女は、量子的だ。
量子的と言っても量子のような振舞いを見せるという訳ではなくて、彼女は粒子でありまた波でもあるという意味ではないし、ましてや彼女の存在位置は確率でしか表すことができないという意味でもない。
いや、気まぐれな彼女の性格を考えればそういった解釈もあながち間違いではないのだけれど、単に理系女子をこじらせた彼女が、何かにつけ量子論にこじ付けた話題を振ってくる……そういった意味で量子的なのだ。

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