なぜか、あの瞳に夢中なってしまう。
「えっと…誕生日デートだとして、次の3月って…今、11月だよ?」
じっと、愛さんを見ていたら、愛さんが、そう言った。今は十一月下旬。確かに考えてみれば、結構先だな。
「クリスマスデートも捨てがたいもんな…。前借りはあり?」
「お給料みたいな言い方やめなよ。」
琢磨が口を挟んできた。
「クリスマスは、大人にとっては普通の平日だよ。それも今年は、イブは月曜日、当日は火曜日…。」
「愛さん…。」
愛さんの荒んだ言葉に、憐れみの表情を浮かべる。大人の苦悩だな。
「じゃあ、日曜日のイブイブ!一緒に出かけよ。」
オレが日にちを変えて、愛さんを誘う。愛さんが、うーん…と悩んだ顔をした。押すしかない、そう思い、愛さんを見る。
「いいね。その日、カフェでクリスマス当日に配るクッキーの材料買いたいんだ。どんなのがいいか相談したいし、一緒に行こうよ。」
「は?」
急に話に割り込んだ琢磨の言葉に、愛さんを見つめていたオレの目から力が抜ける。
「琢磨さんと涼くんと3人でお出かけ?」
愛さんも驚いたように、きょとんとした。琢磨が頷く。
「え、いや、デー…」
トだから。と言おうとした時に、愛さんが口を開いた。
「それなら…普段、お世話になってるし、行かせてもらおうかな…。」
オレが見つめても恥ずかしがりもしなかったその瞳が、琢磨を映した。まつ毛が少し、ふるり、と震えるのが面白くない。髪を耳にかける仕草だって。
「まぁ、愛さんが来てくれるならいっか。」
面白くないけど。今から今から。さっき発した言葉を自分の中で繰り返す。自分でもなんだかよく分からないけど、愛さんに近づきたい。視線が交わるたびにパチリパチリと音が鳴るような感覚だ。愛さんのふとした瞳に、一目惚れでも二目惚れでも、何度見たってドキっとしてしまう。なんでこんな気持ちになるんだ。そんなことを考えていると、ふと、視線を感じた。
「…。」
「んだよ。」
それは琢磨の視線で。クッキーの種類を調べる愛さんの隣で、琢磨が静かにこっちを見ていた。その目は何を考えているのかよく分からなかった。
「じゃあ、クリスマスのイブイブにお出かけ。待ち合わせ場所とか時間は後日決めようか。愛さん、一応連絡先、聞いてていい?」
「あ、はい。」
琢磨がスマホを取り出すと、愛さんも自分のスマホを出した。
「おい、琢磨。ちゃっかりしてんなよ。」
オレがそういうと、琢磨はすでに連絡先を交換したようで、挑発するようにスマホを軽く振って、キッチンへ戻った。
「なんだよ、あいつ。」
そういい、ソファに沈む。
「なんか、ちゃんとクリスマスを楽しむの、久しぶり。」
ふにゃ、と愛さんが、柔らかく笑った。やっぱり可愛い。
「オレとも連絡先交換してよ。」
少しムッとしながら言うと、愛さんは「はいはい。」と言いながらスマホをこちらに向けた。年下と聞いたからか、愛さんはオレに気を許してくれたようだが、それが子ども扱いっぽくて。
「なんだかなぁ…。」
怖がられるのも子ども扱いもされたくない。そう思いながら、オレはスマホをトトト、と軽やかに操作するのだった。
「えっと…誕生日デートだとして、次の3月って…今、11月だよ?」
じっと、愛さんを見ていたら、愛さんが、そう言った。今は十一月下旬。確かに考えてみれば、結構先だな。
「クリスマスデートも捨てがたいもんな…。前借りはあり?」
「お給料みたいな言い方やめなよ。」
琢磨が口を挟んできた。
「クリスマスは、大人にとっては普通の平日だよ。それも今年は、イブは月曜日、当日は火曜日…。」
「愛さん…。」
愛さんの荒んだ言葉に、憐れみの表情を浮かべる。大人の苦悩だな。
「じゃあ、日曜日のイブイブ!一緒に出かけよ。」
オレが日にちを変えて、愛さんを誘う。愛さんが、うーん…と悩んだ顔をした。押すしかない、そう思い、愛さんを見る。
「いいね。その日、カフェでクリスマス当日に配るクッキーの材料買いたいんだ。どんなのがいいか相談したいし、一緒に行こうよ。」
「は?」
急に話に割り込んだ琢磨の言葉に、愛さんを見つめていたオレの目から力が抜ける。
「琢磨さんと涼くんと3人でお出かけ?」
愛さんも驚いたように、きょとんとした。琢磨が頷く。
「え、いや、デー…」
トだから。と言おうとした時に、愛さんが口を開いた。
「それなら…普段、お世話になってるし、行かせてもらおうかな…。」
オレが見つめても恥ずかしがりもしなかったその瞳が、琢磨を映した。まつ毛が少し、ふるり、と震えるのが面白くない。髪を耳にかける仕草だって。
「まぁ、愛さんが来てくれるならいっか。」
面白くないけど。今から今から。さっき発した言葉を自分の中で繰り返す。自分でもなんだかよく分からないけど、愛さんに近づきたい。視線が交わるたびにパチリパチリと音が鳴るような感覚だ。愛さんのふとした瞳に、一目惚れでも二目惚れでも、何度見たってドキっとしてしまう。なんでこんな気持ちになるんだ。そんなことを考えていると、ふと、視線を感じた。
「…。」
「んだよ。」
それは琢磨の視線で。クッキーの種類を調べる愛さんの隣で、琢磨が静かにこっちを見ていた。その目は何を考えているのかよく分からなかった。
「じゃあ、クリスマスのイブイブにお出かけ。待ち合わせ場所とか時間は後日決めようか。愛さん、一応連絡先、聞いてていい?」
「あ、はい。」
琢磨がスマホを取り出すと、愛さんも自分のスマホを出した。
「おい、琢磨。ちゃっかりしてんなよ。」
オレがそういうと、琢磨はすでに連絡先を交換したようで、挑発するようにスマホを軽く振って、キッチンへ戻った。
「なんだよ、あいつ。」
そういい、ソファに沈む。
「なんか、ちゃんとクリスマスを楽しむの、久しぶり。」
ふにゃ、と愛さんが、柔らかく笑った。やっぱり可愛い。
「オレとも連絡先交換してよ。」
少しムッとしながら言うと、愛さんは「はいはい。」と言いながらスマホをこちらに向けた。年下と聞いたからか、愛さんはオレに気を許してくれたようだが、それが子ども扱いっぽくて。
「なんだかなぁ…。」
怖がられるのも子ども扱いもされたくない。そう思いながら、オレはスマホをトトト、と軽やかに操作するのだった。



