「それでは先生!今日はここまでにして、また明日からよろしくお願いしますね」
「ちょっと待ってくれ、ミカエル」

 やりたいことがあって今日はお開きにしようとしたのだが、待ったをくらった。

「なんでしょう。今日は急いでいるのですが......」
「いいや、なんでしょう。ではなく、俺は続けるなど言っていないぞ」
「え?」

 でもさっきおお、って相槌打ってたし。

「え?と言いたいのは俺の方だ。まだ了承していないぞ」
「まあまあ!ちょっとくらい、いいじゃないですか!!」

 ちょっと、というかかなり強引すぎたかもしれないがきっと許してくれるだろう!
 
「それではまた明日!!絶対来てくださいね!!!」

 そう言い、足早に宮殿を去る。後方で先生が何か言っていたが、聞こえないフリをすることにした。
 でも誠実な先生ならきっと明日も来てくれると信じている。