そう、『神崎深海』は私。

『神崎深海』は、私の本当の私。

ずっと、誰にも期待はしたくなかった。

その不安を小説にぶつけているだけ。

ただ、しんどいのを小説で発散しているだけ。

そんな作品が面白いはずがない。

だけど、面白い本を紹介してほしいなら面白くない小説を教えた方が

岡崎くんも私に近づかないと思ったんだけど。

それは、期待できなさそうだな。

だって、感想をねだったときの岡崎くんの顔は真剣だったから

間奏だって言いに来るのだろう。

失敗してしまった。

どうしたら、離れてくれるのだろう。

いや、期待はしないで置いた方がいい。

どうせ、叶わないのだから。