星来は村人がいる方に戻る。
後ろにはレイヴンもいた。


「おーい!」
アレルヤとテレーゼを見つけ大きく手を振る


「よくぞ聖女のお力を、やはり星来様は聖女で間違いなかったのですね」

「あはは。見たいだね…村人たちは?」

村人たちの様子を見に行くとすすり泣く声が聞こえた。

「かあちゃ!かあちゃ!」
「母さん!!」
「お前たち…ごめんよ。心配かけたね〜」
母親と子供たちはお互いに抱きしめあう。




「どうしたんだろうね…急に力がみなぎるなんて…」

「神は見捨てなかったんだ!ありがたや…ありがたや!」


元気になった村人を見た星来は「本当に良かった」と泣いた。

村長に帰ることを伝え、帰城した。


テレーゼから村が少しずつ戻っていくこと、一時的ではあるものの、しばらくは支援は必要なくなったと教えてくれた。


レイヴンは無言のままだ。

そんなレイヴンをアレルヤは(いぶか)しげに見ていた





夜、聖女のお披露目パーティが始まる