✱✱✱✱✱✱✱Side   3姉妹   ✱✱✱✱✱✱✱

紅葉、楓、美晴は同室。

楓と美晴は明日、帰る準備をしていた。  

「レンジで今川焼きとお好み焼きとホットドッグ、コーラにケーキ持って来たよ〜」

「紅葉姉…まだ食べる気?太るよ!」

「無限胃袋が羨ましいわ」

「せっかくの旅行なんだし〜島にレンジないんだから堪能しないとね〜」 


「たしかにそうだけどさ〜」
「ちょっと美味しそうな匂い」
「乙女は食べ盛りの永遠の成長期よ〜!」

女子会が始まった

「いつぶりかしらね、3人で話すなんて」
「夜は暗いから強制的に寝なきゃだもん」

「明日で楽しいの終わりか〜」

「私、一生の思い出にしたいな」

「…なんかごめん。私は風雅がいるから行けるんだろうけど…」

「紅葉らしくないわ。街に出る時に買い物お願いしていいかな?」
「楓…」
「あたし楽しいって思ったの久しぶり!紅葉姉が風雅様の神子になってくれたおかげだね!」

「…美晴」

「で、ミステリー屋敷で何があったのかしら?」
楓の目が光ったような気がした


鵺に襲われ、風雅に助けられたと話すと楓と美晴は盛り上がった

「おとぎ話の王子様じゃな〜い!!」

「あたしも王子様欲しい〜」

「……」

「番ってたしか結婚するんだよね?」
「え、結婚!!」
「風雅様は神獣でしょ?どうなるのかしら?食べられるとか?」
「虎ちゃんなら大歓迎だけど、風雅はなぁ…」


「紅葉は風雅様のことどう思っているの?」
「虎ちゃんのオマケ?」
「恋愛的によ!キスしたんでしょ!」
「あれはノリや雰囲気だけだって」


「先が思いやられるわ…風雅様も紅葉姉なんか選んで苦労しそう」



女子トークも盛り上がり、紅葉が持ってきた食べ物は全て完食していた