なんとか電車に乗ったはいいが、風雅と紅葉以外は緊張していた。

「紅葉は平然とよくできるわね」
「ん?今食べてる、ピリ辛おせんべいのことしか考えてなかった」
「呆れた〜」
『楓、紅葉は単細胞ってやつだからね〜』



最後は展望台でをみながら食事をした。

「全てお支払いされずともよろしいですのに…」
『紅葉が面白いから全然構わないよ〜』
申し訳なさそうな小太郎だが





十六夜の島に向かう。


小さな孤島だ

「来たですぅ〜」
「いらっしゃいなの〜」


「し、鹿が喋った!」

『彼らは十六夜の使いだよ』

「ムクですぅ〜」
「ミクなの〜」
ムクは水色の子鹿、ミクはピンク色の子鹿だ。

「案内するなの!」
「ですぅ!」
ムクとミクは人型になる
見た目年齢は5、6歳くらいの幼い男児で、髪の色が違うが、双子のような同じ姿だ

「わ〜!」
「可愛い〜」

『君もありがとう、休んでくれ』

紅葉の後ろから女性が現れた。
「え!何なに…わわっ!!」

『彼女は十六夜も使い…御庭番だね〜今回、護衛を頼んだんだよ〜』

「ワタクシは葵と申しますわん。十六夜様ではなく、榛名様の使いですわん」

見た目年齢は20歳くらいの黒髪姫カットの和装忍者という姿をしている。

「護衛?」
『何かあった時のためにね』

「案内するなの〜」
「部屋の準備したですぅ!褒めるですぅー」