ついでに条件に「白虎様の荷物持ち兼お世話係」という名目にし「街の人に出身地を聞かれても西ノ島のことは秘守義務」を加えた。

美晴は憧れの街に連れて行ってもらえると喜びご機嫌に鼻歌を歌っていた。




「もしかしてアンタ、美晴が島から出たいって言ったから叶えたの?」

『なんのことかな?』

「すっとぼけちゃって……ありがとね」

『お礼は頬にしてね☆』

「………」

紅葉は雑でぶっきらぼうに頬にキスをした。
恥ずかしいのか自室に走っていってしまった。


『紅葉…ほんと面白いね』 
キスされた頬に触れる