昼食の時間だ。
遅れて登校してきたのであっという間に感じていた。

紅葉は質問攻めにあっている。
「もう一人凄いイケメンがいたよね、誰?」
「えっと…東丿島の青龍様だよ」
「嘘〜なんでいるの?」
「大親友って言ってたかな…」
「親友もイケメンとかマジでやばい!」
「昨日どこ行ったのよ!出たら行けない掟でしょ」
「街かな〜アイツがいいなら大丈夫みたいよ」


(女子パワーきつい…)

「あ、街で買ったお菓子あるんだった!個包装を色々詰めたからどうぞ」

クラスメイトに配る。
先程批判した人にも強制的に渡す。

「先生や他の学年の子に配らなきゃ〜」


紅葉は逃げ出した。


本当はお菓子は持ってきては駄目だが、先生にも賄賂として渡すと今回だけはと許してもらえ、他の学年の子たちにも配ると喜んでもらえた。