その後は服やアクセサリーにコスメに文具と沢山買ったのだが、全て風雅が払ってくれた。

「アンタ…お金どうしてるの?」

『神だからお金は沢山あるんだよ』

『ああ、そうだ』
十六夜も頷く


「本当に謎だわ」
「だよねー」


「風雅…まぁ、ありがとね」

『お礼は言葉より頰にしてね☆』

ギロッと睨みつけ「やらんわ!」と目で訴えた。







時間も時間とのことで西ノ島に帰ってきた。

帰りも風雅(神獣)にヨダレを垂らしながらテンション高く喜びを叫んでいた紅葉


風雅はもう諦めモードだ。



使用人たちが忙しく荷物をおろし、屋敷まで運んでくれていた。






そんな紅葉をよく思わない人々がいた。
「なによ…私たちは外に出られないのに」
「私なんか白虎様の生贄だったのに神子なんてズルいわ」
「きっと何か裏があるはず…」
「白虎様の神子になるのは私よ!」


そして憎むように睨みつける影があった

「紅葉……」