たこ焼きと一緒に頼んだオレンジジュースを飲み、一息つく

「あいつが勝手に神子にするって言っただけだし、私はモフモフ虎ちゃんが好きなのよ〜」

「虎ちゃんって神獣の姿ね。いつか恋愛発展するかもよ?」

「ないない。榛名ちゃんの時はどうだったのよ」

「私の時は恋って気付いた時には失恋してた。前の神子様のこと一途に愛してらして子孫残しててね…しかも私、その神子様の生まれ変わりだったから複雑だったよ」


「ふぅ~ん…」

(大変な恋愛してそうだ…)


「…ってことは風雅にも神子がいて子孫がいるってこと??」

「私の島の場合だと島を取り仕切る神代家って家が十六夜様と神子様の子孫の一族なの」

「じゃあ私…風雅の子孫の可能性が……」


頭の中がグルグルしてきた。


「あ…」榛名が何かに気付いた



『オレのこと気になっちゃう〜』


ペロッ

風雅は紅葉の口についたソースを舐める

「きゃっ」
『オレはいいけどさ、人に串刺しちゃ駄目だよ』
「わかってやってんの、よっ!!」


紅葉と風雅がギャーギャーやっている中、十六夜と榛名はまったりとしていた。


『さっきの話。オレは神子と上手くいかなかったから、紅葉は神子と別の男の子孫だよ』

「ま。アンタと上手くいく女なんて変人に決まってるわね!」