ゲームセンターに行くと沢山のクレーンゲームに目が行く。

クレーンゲームの景品には色々なものがありワクワクしてしまった。

「わあ~可愛い〜」

白くて触らなくても解るほどのフワフワな丸い小さなぬいぐるみがあった。

何回かやってクレーンゲームのやり方をなんとなく理解しはじめたころ、やっとゲットできた。

「モチモチ〜フワフワ〜最高〜ふへへぇ〜」
目が血走ってっている紅葉に風雅たちは若干ドン引きだ。


バスケゲームで風雅と十六夜と対決したが、さすが大親友というべきか、二人共同点だった。

風雅と十六夜は子供用の汽車やお金を入れると音楽が鳴り揺れる遊具で楽しそうに遊んでいた。


「売店でたこ焼き食べない?アイスやクレープもあるよ」
「たこ焼き食べたい!」
西ノ島も東丿島も閉鎖された島なので霊力のない一般人から見たらかなり時代遅れだ。
電気ガス水道のライフラインは未だにないのだが、月に一度の物資が届き、雑誌など希望すれば買って来て貰えるので島にないだけで存在は知ってる。



風雅たちは放置し紅葉と榛名の女子で楽しむことにした。

「鰹節が生きてる〜」

8個入りのたこ焼きを2人で食べることにした。この後、アイスとクレープもしっかり食べる予定なのだ。

「は〜ふぅ!はぐはぐはふぇふぉうひほ〜(熱々!ホクホクでトロけてすごくおいし〜)」

口周りがソースや青のりまみれだが気にせず、欲望のまま食らいつく。


「風雅様との恋愛事情はどうなの?」

「ぷはっ!ごほ…ごほ…」

榛名は気になっていることを口にしてみたのだが、紅葉は思わずたこ焼きを詰まらせそうになる