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楓と氷空が番になった翌日、美晴の番、魁が戻って来た。
数日、両親の説得にかかるかもと言ってアヤカシの世界に戻ったが思ったより遅く、美晴は不安になっていた。
そんな美晴の不安に気がついた魁は美晴を抱きしめ甘い言葉を囁やき、不安を解消させていた。
内気な氷空とは違い、グイグイ引っ張っていくタイプなようだ。
魁の両親から留学許可をもらったそうで紋十郎もそれならと白神家に住むことを許した。
「美晴、魁くんとなら学校行けるんだな?」と紋十郎が尋ねるとコクンと頷く美晴。
話しを聞いていた紅葉としてはモヤモヤした。
風雅が美晴のために神に頭下げ街に連れて行ったり、同級生の謝罪を心の準備が出来てないからと受け入れなかったのに魁というアヤカシの番になった途端に学校行くなんてと。
もちろん引き籠もっていた美晴が学校に行くことは家族として嬉しいことではある。
『美晴、美晴が学校に行くのは家族たちの願いだったから良いことだ。だが自分の力じゃないのは評価できないな。魁がいなかったら行かないんだろ?』
「そうですね。魁があたしを守ってくれるって言ったから虐められても平気なんです」
美晴に少し厳しい風雅。美晴は気づかない。
『クラスメイトの方はどうするんだい?謝罪してきたんだろ?』
「あんな人達、もうどうでもいいです。あたしには魁だけいればいらないんです」
美晴は魁に縋るように執着をしているようだった。
楓の番であり魁の兄である氷空を見て羨ましいのか、虎のアヤカシの愛に一途なところが美晴の心を満たしてくれるほど魅力的なのか…
恋愛感情として成立しているのか疑問だが。
『オレは白虎として命令する。魁の学校生活のためにクラスメイトと良好な関係を築いてこい。…つまり美晴1人で学校行くんだ。愛しているならできるだろ?』
「え…魁にはあたしだけ入ればいいし、あたしには魁だけ入ればいいの…他なんかいらない…」
紅葉たちは風雅と美晴の会話を黙って聞いていた。
街に行ったことがキッカケで神社のお手伝いをするようになったまでは良かったのだが、美晴が簡単に番になったことや魁以外受け入れない姿勢なのはよく思わない。
「美晴のことは俺が守ります。美晴に近づけませんから!」
魁は美晴を守ろうとはするが風雅は無視をし話しを続けた。
『まずは1人で学校行かないなら魁との番は認めない。神が決めた掟はオレでも破れないが、番の件はオレの判断任せなんだよね………どうする?』
美晴は泣きそうになると耐えられず逃げ出し、自室に籠もってしまった。
魁は追いかけようとしたが氷空に止められてしまう。
楓と氷空が番になった翌日、美晴の番、魁が戻って来た。
数日、両親の説得にかかるかもと言ってアヤカシの世界に戻ったが思ったより遅く、美晴は不安になっていた。
そんな美晴の不安に気がついた魁は美晴を抱きしめ甘い言葉を囁やき、不安を解消させていた。
内気な氷空とは違い、グイグイ引っ張っていくタイプなようだ。
魁の両親から留学許可をもらったそうで紋十郎もそれならと白神家に住むことを許した。
「美晴、魁くんとなら学校行けるんだな?」と紋十郎が尋ねるとコクンと頷く美晴。
話しを聞いていた紅葉としてはモヤモヤした。
風雅が美晴のために神に頭下げ街に連れて行ったり、同級生の謝罪を心の準備が出来てないからと受け入れなかったのに魁というアヤカシの番になった途端に学校行くなんてと。
もちろん引き籠もっていた美晴が学校に行くことは家族として嬉しいことではある。
『美晴、美晴が学校に行くのは家族たちの願いだったから良いことだ。だが自分の力じゃないのは評価できないな。魁がいなかったら行かないんだろ?』
「そうですね。魁があたしを守ってくれるって言ったから虐められても平気なんです」
美晴に少し厳しい風雅。美晴は気づかない。
『クラスメイトの方はどうするんだい?謝罪してきたんだろ?』
「あんな人達、もうどうでもいいです。あたしには魁だけいればいらないんです」
美晴は魁に縋るように執着をしているようだった。
楓の番であり魁の兄である氷空を見て羨ましいのか、虎のアヤカシの愛に一途なところが美晴の心を満たしてくれるほど魅力的なのか…
恋愛感情として成立しているのか疑問だが。
『オレは白虎として命令する。魁の学校生活のためにクラスメイトと良好な関係を築いてこい。…つまり美晴1人で学校行くんだ。愛しているならできるだろ?』
「え…魁にはあたしだけ入ればいいし、あたしには魁だけ入ればいいの…他なんかいらない…」
紅葉たちは風雅と美晴の会話を黙って聞いていた。
街に行ったことがキッカケで神社のお手伝いをするようになったまでは良かったのだが、美晴が簡単に番になったことや魁以外受け入れない姿勢なのはよく思わない。
「美晴のことは俺が守ります。美晴に近づけませんから!」
魁は美晴を守ろうとはするが風雅は無視をし話しを続けた。
『まずは1人で学校行かないなら魁との番は認めない。神が決めた掟はオレでも破れないが、番の件はオレの判断任せなんだよね………どうする?』
美晴は泣きそうになると耐えられず逃げ出し、自室に籠もってしまった。
魁は追いかけようとしたが氷空に止められてしまう。