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「やったー!!」
『おめでとう』
スタンプ10個達成した特典のお菓子の大袋を掲げ喜ぶ紅葉とパチパチと拍手する風雅。

居心地のいい介護施設に長めに滞在しアヤカシの事があり、かなりギリギリだったが紅葉の食い意地で頑張った。

「紅葉、兄貴に会ったか?」
「ううん。戻ってきてないの?」
司に小太郎の事を聞かれたがお菓子とスタンプ集めに忙しくて小太郎の事をすっかり忘れていた。
司によるとあれから帰って来ていないんだとか。

『ん〜一応無事だよ。黒糖が様子見ている。場所はどこかまでは把握できないけど動いてないよ』
「そうですか…」
風雅は使いの猫たちや小太郎のブレスレットから位置情報を把握していた。
司は安心したが帰って来てないだけで心配なようだ。

「小太郎兄ちゃん迎えに行ったら?パーティーにはパパ来るし」
「兄貴はもう三十路なんだから大丈夫だよ。帰って来たら聞けたら聞く」
紅葉も長男の小太郎より司の方が精神年齢高いから任せることにした。

「美晴は?」
「帰ったよ。…う〜ん…」
「司兄ちゃん??」
司はチラッと風雅をみる。神社にはシロコと寅次を残していたので既に風雅に報告されていると思ったからだ。

『明日、小太郎と美晴のこと聞こうか。今日はパーティー楽しもうよ』

「そうね」
「はい」