『お前は紅葉に傷を負わせて番の印を付けようとしたみたいだけどオレがもう紅葉に番の印付けちゃったんだよね〜』

「なんだとォォ〜」

『こんな風にね♪』

「んっ…んんぅ!」
風雅は紅葉に濃厚なキスをする。
鵺とのキスより甘くて熱い風雅の愛が溢れるようなキスだ。

『紅葉に唾かけられたから、唾付けたんだよ〜紅葉はオレから絶対逃げられない印☆☆』

紅葉は顔が真っ赤になり風雅の胸に顔を埋めた。
つまり人前でキスをしたのも自分の紅葉だと主張するためだったらしい。

『紅葉はオレのだから諦めろよ』
「許さ…許さネェェェ!!」
激昂する鵺。

『あのさ〜前に同じこと言ってたらごめんね。お前のこと眼中にないから忘れちゃった。…お前、オレが誰かわかってんの?』
にへら〜と軽く笑う風雅。

「ぎぃやぁぁぁぁぁっ!!」
風雅の風で吹き飛ばし器用にアヤカシの洞窟内の異次元空間まで飛ばした。


『これで大丈夫だよ。鵺はアヤカシを殺したし人間に手を出した、アヤカシ側の裁きを受けるだろうね』
「もしかして猿のアヤカシたち死んだの?裁きってまた数年後来るんじゃない?」

『番を殺してるし指名手配犯なはずだよ。今回のことで無期懲役か死刑だから二度とこないよ』
「そっか…」
『まだお菓子貰ってない場所あるよね、行こうか』
「…うん」


紅葉と風雅は自然と手を繋いでいた。