静香のお店兼自宅の場所を教えてもらったのでお菓子を貰いがてら小太郎の様子を見てくるようにと司からいわれ渋々探すことにした紅葉。

スタンプカードがあり、お菓子を貰えるのは10箇所まで。
子供たちが食べ過ぎないようなどの健康配慮で小袋で渡す。
スタンプカードには白神家と直美が仕事をしている介護施設は必ず入れている。
今回は「白虎様から特別に」と10箇所達成すると街で買ってきた日持ちするお菓子の大袋が貰えるご褒美付きだ。
与えすぎないよう親が管理することになるだろうが。


紅葉と風雅、楓と氷空は別々のルートで周回予定だ。

『美晴は?』
「美晴はお留守番。理由はお察しの通りよ」
美晴は外にいる子供たちを淋しそうに見つめていた。

『そう。シロコと寅次を置いて行くからお世話頼むよ』
「はい。猫たちがいてくれると心強いです」
「みゃ?(オイラが?)」
「お任せくださいニャ」
シロコたちは美晴に撫でられながら風雅の命令を遂行する。

他の猫たちにも命令をだし、楓にはチョコ、紅葉にはパフェをそれぞれ付けた。黒糖はすでに動いているんだとか。


美晴と司に神社を任せ、紅葉たちと楓たちはそれぞれ楽しむことにした。

「夜のパーティーまで暫くは静かになるしお茶でも飲んで休憩するか、美晴?」
「うん」

司はさっさと中に入り、美晴ものんびりと入ろうとした時

「美晴だよね?」
「え?」
美晴は足がガクガク震え、恐怖からか口をパクパクさせていた。