子供たちがパーティーを終えると紅葉たちは仮装し楽しむことになった。

片付けは島の有志(ボランティア)たちがやってくれる。

司は息子の智秋が「パパに」と黒のゴミ袋の服に司の似顔絵を書いた紙のお面。

氷空は魔法使い。

美晴はルームウェアのペンギン。

楓はシスター。


「やっぱり紅葉姉はお笑い担当だね!」
美晴が仮装した紅葉を笑った。

「これは魔除け!悪霊退散させるための正装よ」
紅葉のいう悪霊とはアヤカシのことだろう。

紅葉の仮装は死神の黒マントにナマハゲのお面。
ナマハゲのお面は般若のようにかなり強面だった。


「あ、風雅様も…素敵です!」
『ありがと〜』

風雅の仮装は黒いヴァンパイア衣装に玩具の王冠カチューシャをしている。

『紅葉どう?』
「…………」
『?』

「風雅様、紅葉なりにアヤカシから守るため声や霊力を消してるつもりなんです」
無言になった紅葉に代わり楓が慌てて説明する。

猫たちもカボチャやイチゴなどの猫用頭巾で仮装をした。

「小太郎は帰って来てないのか?」
子供たちのパーティーが始まってすぐに行ったので帰って来てもいい頃なのだが、話し込んでいるのだろうか?