紅葉は風雅の部屋に戻るとカレンダーをみた。
ハロウィンまであと数日。

「私ってホント性格悪いなぁ、もう!」

楓のアヤカシは悪そうには見えないのに楓を取られる嫉妬をしたり美晴の同級生にもキツくあたり、あげくに風雅の想いを知りながら利用し答えを出さずにキスを受け入れた。

「もう自分の気持ちどころか自分のこともわからないぃいっ!!」
頭をクシャクシャにしベッドにダイブしながら眠った。



✱✱✱✱✱✱✱Side  風雅   ✱✱✱✱✱✱✱

紅葉はグチャグチャになった進路希望の紙を落とし自室に戻った。

『ハロウィンの夜か…うん、オレには都合がいいな』
進路希望の紙を丁寧に広げシワを伸ばしている風雅。


『君たちはどうしたい?』
「風雅様のご意思のままにニャ」
「にゃあ〜」
「にゃぅ〜」
シロコたち猫に尋ねると風雅の判断任せのようだ。


『紅葉…オレが天界に帰らないと行けないって知ったらどう思うかな?』