「――人が死んだら、星になるっていうだろ?」
「……え……?」
 彼の言葉が唐突過ぎて、何と応えていいのかわからなかった。
「悪い。なんでもない」
 翔は無理に笑っているように見えた。そして、涙をこらえるように天を仰いだ。
 冬馬の脳裏に、初めて会った時の翔の姿が思い出された。彼は星のない冬空に向かって、『星めぐりの歌』を歌っていたのだ――。