そして結婚式の日を迎えた。


「うわぁ。ウェディングドレスを着る日が来るなんて思わなかったな〜」

聖臣が澪にとオーダーメイドのウェディングドレスを贈ってくれた。

夏姫に彼氏を奪われ恋愛を諦めたが、心の中では「自分を愛してくれる人」と「暖かい家庭」を夢見ていた。


そして今、叶う。



新婦控え室に「澪いいか？」と聖臣の声だ。

控え室に入った聖臣はウェディングドレスの澪に見惚れ、澪はタキシードの聖臣の美しさに見惚れていた。

「さすが俺の妻だな、綺麗だ。監禁したいくらい」「ダメですよ」
聖臣の危ない発言を軽くあしらった。


「式にはまだ早いですよね？」
「澪に見惚れて目的を忘れる所だった！澪に会わせたい人がいるんだ」

「えっ？」