澪は体を休めながら、聖臣と和彦、そしてこれからの事を考えていた。





翌朝、澪は使用人に食事の案内され、部屋に入ると聖臣と和彦、それに男性1人がいる。


「澪ちゃん、医者から全回復したって聞いたよ」 
「食事はできるんだな?しっかり栄養採れよ」

「はい、ご迷惑と心配かけました」
自分は元気だぞ!アピールするように笑うと2人は安堵し笑い返しをした

「君が魔性の女、澪さんだね!」
「ま、魔性?」
もう1人の男性の方を振り向く。

「自己紹介するね〜僕は百目鬼和臣。聖臣君と和彦君のパパでぇ〜す」

「初めまして、伊澄澪です。この度はご迷惑と挨拶もせず失礼しました!」

「聖臣君が悪いから気にしないでね」

メイドではなくなったのでお客として食事に同席するようにと和臣に言われた。

和臣が澪に興味津々だった。

「まさか兄弟揃って好きな人が同じなんてね〜。で、澪さんは聖臣君と和彦君と僕の誰を選ぶのかな〜」
「シレっと父さん入れんなよ!」
和彦が思わずツッコむ

「いいじゃない。僕はフリーだし息子2人が夢中になるなんてさぞ魅力的なんだろうし」

聖臣と和彦は同時に父親を無言で睨みつけた。