「父さん、ただいま〜」

「和彦君おかえり〜」

和彦が合流した。
父の和臣とハグをしていた。
似たもの同士な2人がうるさくなるな…とこめかみを押さえた。

「和彦君も冷たい紅茶どう?暑かったでしょ、今日は40度越えだもん」

「なぁ、兄貴。オレの澪ちゃんは?」

「メイドとして働かせている」

「どこにいるの?」

「敷地内の草むしりをさせている。夕暮れまでに帰ってくるだろ」

「なっ…!」


ガシャーン


テーブルとイスが倒れ、グラスが割れた


「和彦君!暴力は駄目だよ!!」
和臣は大慌てで和彦を止めようとする



「何をする…!」

聖臣は睨みつけるが、和彦は怒りで効かなかった。



「何してんだよ!女の子をこんな炎天下の中、置いとくんじゃねぇよ!」


和彦の怒りは止められず聖臣と和臣は何も言えなかった

「熱中症で倒れてるかもしれないだろ!熱中症を甘く見てると死ぬかもしれないんだ!!」


そう言って走りだした。

聖臣もハッとして走り出すが、すぐに使用人に声をかけた。