✱✱✱✱✱✱✱Side takakomi ✱✱✱✱✱✱✱✱

和彦と澪がデート中、聖臣は伊澄家へ行っていた。

「はーい、どなたですか?」
「そちらのお嬢様が主人の金剛田がお世話になっています。私《わたくし》は金剛田様の側近をしております、聖橋《ひじりばし》と申します。金剛田様から伝言があり、伺わせていただきました」


聖臣は金剛田権造の側近、聖橋(仮名)を名乗った。

客間に通されると写真をばらまいた。

「これは金剛田様と奥方になられる澪様が、そちらの夏姫様に暴行された写真です」

「それが何か?」

何とも思わない両親に聖臣は腹を立てた。日常なんだろう

写真には金剛田と契約を交わした日と今日の夏姫が澪に暴行した写真だった。
なぜ入手できたかというと聖臣と和彦は財閥の御曹司で狙われる可能性があるため、護衛がいた。
また、澪には内緒だが聖臣は澪を信用できなかったからと監視させ、この写真らも護衛が撮影していた。


「契約書には"奥方様に危害を加えた場合は契約金の全額返済と財閥権力で処罰与える”と記載がございます。お読みになられましたか?」


「そ、そんな!」
「ただの姉妹喧嘩ですから」
両親は慌ててる。そんな中夏姫が文句を言いながら帰宅する

「聞いてよ!あのゴミがアタシに逆らうのよ!バッドで顔ボコってやるわ!」

「今の言動こそが証拠だな」

「「夏姫ちゃん…」」

状況のわからない夏姫は周りをみて聖臣の姿に一目惚れする
「きゃああん!アタシのタイプ!」

不愉快感を隠しきれなかった聖臣は鬼神化としていた。
「消えろ。勘違い女が!」


「貴様らは海外の僻地に送る。今すぐにだ!」

百目鬼財閥の護衛たちは聖臣の命令で連行されていった。



「これであの連中は二度と澪の前に現れないだろう…」


(これで澪も自由だ…家族からも………俺からもな)