「私、キャラメルバニラで」
「んじゃ、オレはチョコでストロベリートッピング」
それぞれアイスを注文した。

「和彦さん、チョコ好きなんだ」
「甘い物はわりとね」
そんな会話をしつつ、店舗前のパラソルがあるテーブル席に座った。

「ん~うまい!」
澪は大口でアイスを頬張る和彦が可愛いなと思った。

「さっきアイスは初めてって言ったよね?甘い物好きなのにないの?」
「存在はもちろん知ってるけど実家じゃデザートや菓子類は果物とか焼菓子ばっかだったからね〜」

「ほいっ」
「えっ?」
和彦はチョコアイスを差し出す

「澪ちゃん、さっきチョコと迷ってたろ?だからシェアね。はい、あ〜ん」
恥ずかしくなりながら差し出されたチョコアイスを食べる。

「じゃあ次は澪ちゃんの番ね」
口を開けて待っている和彦に澪のアイスをスプーンで食べさせる
「こっちもうま〜」


アイスを食べた後は商業施設でショッピングに。

和彦は澪に服やアクセサリーなど沢山買ってくれた。
澪はもちろん遠慮したのだが、和彦は気にせず会計しまくってしまう。


澪はまったく気付いていないが、和彦と聖臣は澪の荷物の少なさや質素な服装が気になっていた。デート中に買ってあげようと計画し2人で話し合いをしていた。

「あの…ありがとうございます。でも私にあんまりお金使わないでいいですから」
「澪ちゃんの可愛い姿が拝めるなら安い買い物だって。むしろ安すぎてビックリしてるくらい」


ショッピングの後は商業施設内にあるレトロな店が階全体に並ぶ場所で休憩がてら来ていた。