和彦とのデート先は海がみえるデートスポットだ。

(カップルが多い…それに女性の視線が和彦さんを見てる。和彦さん自身が気にしてないのは慣れてるんだ)

和彦は澪の肩や腰に手を置き、寄り添うように歩く。

人混みなどで澪がぶつかったりしないように内側になるよう守るように歩いてくれた。


室内遊園地へ行く。

和彦のプランなのだが初めて行くらしくわかっていなかった。だが逆にそれを逆手に、説明してくれる澪を立てつつ会話を広げていった。

「アトラクションなに乗る？」
「全部乗ろう！」

和彦は全て初めての体験だからか笑ったり驚いたりしていた。そんな表情の和彦をみていると澪も楽しくなっていく。





楽しすぎて昼飯を忘れていたので室内遊園地を出て、少し遅めの昼飯をとる。

屋台の軽食とカフェラテを購入し、一緒にベンチに座って食べる。

「どうぞ」とウェットティッシュを差し出す
「おっ、ありがとう。澪ちゃんは気がきくね」

「和彦さんのが気がきくでしょ？私を守ろうとしてくるたり…今回のデートだって私に合わせてくれたんだよね？」
「あ、気がついてた？恥ずかしいな」
「ごめん。余計なこと言って…まともにデートなんてしたこともなくて」

「オレもデート初めてなんだよね」
「嘘だ〜」
「ホントだって。大抵の女はオレの顔と百目鬼財閥の金や権力に目が眩んでたからな、それを利用して軽〜く食事やBAR行って酔わせてヤりまくってただけ」

「じゃあなんでデートなんて…」
「あー！食事後にアイス食べよう！オレ、アイス初めて！いこー！」
「う、うん」
話を遮られてしまったが、アイスの売っている店に行くことになった