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翌日、今日は和彦とのデートの日だ。

「澪、疲れてないか?」
「配慮のおかげで元気です」
「そうか」

そんな会話を聖臣としていると和彦が呼びにきた。
「澪ちゃん、こっち座って」

リビングへ行くと鏡とメイク道具が準備されていた。

「オレに澪ちゃんを綺麗にさせてね」


和彦が澪のヘアメイクをさせてほしいと頼まれたので承諾した。
聖臣は和彦の作業を黙って見ていた。

聖臣とは違う美しい顔が近くてドキドキしてしまう。和彦はプロ並みの手際の良さで澪に化粧とヘアアレンジをしていった。
少しずつ自分ではないような自分になっていくことに驚きと感動をした澪。

聖臣も和彦に感心している。

「よし!どうかな?化粧品、肌にあってる?痒くない?」
「平気だよ、私じゃないみたい。ありがとうございます!」
「そっ。じゃあこのメイク道具と髪飾りプレゼントね」
「えっ、そんな…」

「元々、澪ちゃんの為に買ったんだし男のオレは使わないんだから無駄になるし貰って、ね?」
「うー…何からなにまでありがとうございます。」



「準備できたら行こうか」
「うん」