「おかえりなさいませ、ご主人様」
「ああ」

「うわ、メイドプレイ?兄貴の性癖やばいだろ」
「違うからな」
「あ、和彦さん…和彦様もおかえりなさいませ」
「ただいま〜様じゃなくていつも通りでいいからね」
「澪ちゃんのメイド服、凄く可愛い」
「ありがごっ…んっ!……」
和彦が澪の頬にキス


聖臣はブチ切れていた
「……風呂に入るから準備しろ」

澪はご機嫌な弟の和彦と不機嫌な兄の聖臣の百目鬼兄弟に困惑していた
「はい…」

和彦は仕事の連絡でリビングへ行った

「聖臣様、バスローブとタオルお持ちしました」
入浴中の聖臣に声をかける

「ああ。お前も一緒に入らないか?」
「お断りします。主人命令でもですよ」

「…チッ。和彦とは一緒に入ったんだろ?アイツはよくて俺は駄目なのか?」

「えっと〜あれは事故みたいなものです」
和彦が裸で待っていると中々現れない澪を心配して覗いた。いわゆるラッキースケベ状態になるものだったのだろう


「そうか、事故か…」
そうポツリと呟く聖臣



リビングに行くと和彦と目が合った。

「今日から宜しくね」
「うん、和彦さんがいると楽しくなりそう」
「兄貴はクールぶってるツンデレだから面倒くさいっしょ?何かされてない?」
「ツンデレ?大丈夫だよ、良くしてくれてる」
抱き枕になってるのは言わなかった。


「今日の夕飯なに?澪ちゃんの手料理が食べらると思うと嬉しくて昼飯抜いてお腹空かせてきたんだ」
「今日は聖臣様のリクエストで肉じゃがだよ」
「そっか、今度オレのリクエストも頼むよ。楽しみ〜手伝うよ」

誰かに自分の料理を楽しみにしてもらえるのは嬉しい、澪は気合いが入った。