✱✱✱Side　takakomi &　kazuhiko✱✱✱

車内の空気は悪かった

「どういうことだよ？」

「澪は俺のつ…妻だ。」

「なんだ今の間は？最初から説明しろよな〜」
面倒くさそうに話した。
聖臣が金剛田権造に変装し子を産ませる為に金銭援助を条件に澪の家族と契約したが、澪が破棄した為結納金の借金を背負い専属メイドになった
結納金を払ったと同時に婚姻届を出したので戸籍上の夫婦だと。


「マジか〜…」
「なんで弟に言わなかったんだよ！下の階に住んでただろ！」
「お前、アポなし訪問するから来た時でいいかと…」
「仕事忙しかったんだよ！早く片付けて澪ちゃんとデートしようと思って頑張ったんだよ〜！オレが澪ちゃんの温もり語ったり画像みせたよな〜」
「興味なかったからスマホと俺の記憶抹消しただけだ」
当時、聖臣が反応したのは愛鳥のミオ(現・ヴィクトリア)と同じ名前だったからだ


「…お前は澪にあんな事しているのか？」
「まぁな。澪ちゃんのファーストキス貰っちゃったしぃ〜キスしてる時なんか色っぽいんだよね〜」

和彦のドヤ顔自慢に聖臣の血管がキレた。

「…俺は毎日手料理食べている」
「オレなんか澪ちゃんの裸みて一緒に風呂に入った！」
「俺は毎日一緒にベッドで寝ている」
「オレは介抱してもらって添い寝してもらった！」

「…………」

「…………」

低レベルな争いをし沈黙を破ったのは和彦だった
スマホを操作し電話をかける

「あ、澪ちゃん。オレ、今日から兄貴の家に住むから！空き部屋が1つ残ってるよね？そこオレの部屋にするから悪いけど掃除よろしく〜あと今夜の夕食期待してるね〜」
『うん、わかった』

「お、おい！」
住人である聖臣を無視し勝手に決めた和彦にキレた

「澪ちゃんと住みた…じゃなかった、兄貴と2人きりにさせないからな」

「…好きにしろ」

「好き勝手にするから兄貴が大事そうに膝の上に持ってるやつくれる？澪ちゃんの手作り弁当でしょ？」

「な、駄目だ。」

「え〜」