ぷにっ。

ぷにっ。


「あの聖臣様…料理中ですのでお席でお待ちください」

「…チッ。」
聖臣は仕方なさそうに食卓テーブルに歩いていく

あれから少しずつ女性に触れられる練習をし、聖臣からちょっと触れてくるようになった。

(野良猫が家猫に慣れて懐いてきた感じで可愛いんだけど、暇さえあれば頬にプニプニするのよね…)

頬をさすった

(毎晩、抱き枕のように抱きしめられるけど、寝てる時は無意識だから大丈夫ってこと?)

一緒に寝ようと言ったのは聖臣なりに女性に慣れようとしたのかもしれないと良い方に考えるようにした。


「聖臣様は私以外の他の女性…例えば女子社員とか触れたり喋れてますか?」
「いや。触ったらセクハラだろ?」
「私はいいんですか?」
「お前は道具だからな」
「はあ…」

(最初は道具発言に怒ったけど超イケメンで綺麗な声の人に言われると許してしまう…なんかズルい)



「俺は澪にだけ触れたい、話をしたい」




ドキっとした



専属メイドになり。聖臣の命令で一緒にベッドで寝て毎晩のように抱き枕になって2週間近くになる。
抱き枕化に慣れてきたのだが就寝中の数時間、ずっと抱きしめられると意識してしまう


異性だからなのか恋愛感情なのかはわからない



澪は恋愛はしたいが本当のところ恋愛感情どころか愛を知らない