聖臣が帰宅し風呂、夕食を済ませると今日の報告をして

「今日からお前はこの部屋で寝ろと言ったはずだ」

「ここは聖臣様の寝室ですよね?つまり…」
「俺と寝る事になるな」
フッと笑う聖臣にゾクッとした澪
「いただいたマニュアルにはそんな事書いてませんでしたっ!」
 
「俺の身の回りの世話をしろと書いてあるだろ」
「一体なんの世話ですか!」
強い口調で反抗をした
「黙れ、主人命令だ。命令に従わないと借金増やすぞ?」
「パワハラで訴えますよ?」
「やってみろ。百目鬼家の力でねじ伏せてやる」
「ゔ…うぅ…」

聖臣がニヤリと笑う、一枚上手かと観念した。
「何もしないでくださいね」
「……ああ」

聖臣の寝室のベッドはキングサイズのベッドで聖臣と澪は少し間を空けてベッドの中に入った。



(ひぃぃぃぃ〜緊張して寝られないぃぃ)

興奮状態の澪をよそに聖臣は寝てしまった。

(この人本当に女性嫌いなのかな?本当に嫌いならこんなことしないのに……)

澪が落ちつきを取り戻し、ウトウトしていると

(ひゃあ!)

寝ている聖臣が澪を抱き枕のように抱きしめる
(頬に寝息があたってくすぐったい…)
逃げだしたいが寝てるクセに力が強い。


(…!)


「…んっ…!」


強く抱きしめられたかと思ったら聖臣にキスされる  



身動きが取れないのでキスを受け入れるしかなかった。




心臓がドキドキしていて中々寝付けなかった




✱翌朝✱

「おい。」
聖臣に定規でツンツンされた。
「ひゃかおぃしゃま〜ひゃめてくだはい〜(聖臣様〜やめてください〜)」
「女なんか触れるか!」
女嫌いのクセに同じベッドで寝たいとか、抱きしめてキスしてくる人がなに言ってんのよ!と思ったが面倒くさいのでやめた。 


「えいっ!」
ビクッ
澪が定規を持ってる方の手の甲に突っいてみた。
聖臣は定規を床に落とし、澪と距離をとった。

「金剛田さんの時に私の腕を掴みましたよね?ついでに服脱がそうとしたのに」
「あれは武装してたからな。直接じゃない」


(変装を武装って…)


澪は聖臣の手を両手で包みこんだ

「な、なにをする!」
「女性嫌いなのは仕方ないとして女性に触れられるようにしないと。子供が女の子だったら抱けますか?」

「…無理だろうな」
「じゃあ今後のためにも慣れましょう」

笑顔の澪に聖臣はゆっくり手を握りかえした

「ああ。頼む」