✱✱✱✱✱✱✱ Side Takaomi ✱✱✱✱✱✱✱

聖臣は誰もが知る有名企業グループの社長をしていた。
多忙な日々を送っている。

午前中の仕事を終え、時計を見れば13時を回っていた。
休憩がてら澪のお弁当を取り出す。

聖臣は普段、昼食は食べない。
多忙な事も理由だが、面倒くさいから。
今日もそのつもりだったが、中身だけ見てやろうと興味本位だ。

中を開けると食欲をそそるような盛り付けで工夫されてるようだった。

思わず箸をとり、一口食べる


「…美味いな」
思わず本音がこぼれた。


「澪……」
聖臣は百目鬼家の力を使い「伊澄澪」という人間を徹底的に調べた。
女嫌いの聖臣は澪を信用してなかった。

調べた結果、家族に問題はあれど本人にまったく落ち度などなかったのだ

「油断はできない。俺を騙し、あの女のように穢らわしい行為をやりかねないだろう。監視は続けなければ…」


聖臣は澪のお弁当を完食しフタを閉めた

「明日も作らせてやる。仕事を増やしてやれば根をあげてくれるなら好都合だ」

※意訳 美味しかったからまた作ってくれ